写真以上 写真未満

先日、フォトラバーさんにお願いしていたプリントができあがってまいりました。フォトラバーさんはデジタルプリントではなく、ハロゲン露光すなわちアナログプリントをしてくださる写真屋さんなのですが、出来上がった写真はどれも色味がなんとも言えないバランスでした。paradeじゃなく、普通のフィルムでも質感が柔らかいんです。デジタル補正がかからない、撮ったそのままのプリント。でもそれは逆を言えば自分の写真のダメな所もそのままということでもあり、70枚以上の写真を並べてみて、己の未熟さに地味にがっかりしました。技術もそうだけど、私は何も考えずにシャッターを切りすぎてるなぁと。そんな私が最近読んでいる本がこれです。

写真以上 写真未満 THE BOOK OF PHOTO COMMUNICATION

写真以上 写真未満 THE BOOK OF PHOTO COMMUNICATION

その人が、被写体に対してどういう思いなのか、レンズを通してその人が何を伝えたいか、表現したいか。写真を撮るってそういうことなんだなって改めて気づかされました。私が人を撮るのが苦手なのは、被写体ときちんと向かい合わなければいけないのに、その過程を省こうとするから。だからそこにすでにある面白いものに乗っかることしかできないのかもしれない。今回、プリントしてもらった70枚以上の写真の中で一枚だけ、すごく気に入った写真がありました。それはカメ部の友人と向かい合ってお互いを撮ったときの写真。そういうことなんだよなぁ、たぶん。もっと考えて、向かい合って撮っていこうと思います。そして私が何を撮りたいのか、何を伝えたいのか、考えていかないとたぶんだめだなぁ。反省。